009.松井恵美子さん(大学教員)

この番組は、TCK(帰国生)の就職や仕事を選ぶ際のヒント集としてお届けします。元TCK経営者・社会人10年以上の先輩に、日本における「仕事」の選び方や多文化経験の活かし方をお聴きしています。

【本日のゲスト】
大学教員/  松井 恵美子さん

【元TCK(Third Culture Kids)の大学教員:松井 恵美子さんのお話】

“どうにかなる!環境が変わることに、それほど抵抗しないTCK!”

恵美子さんは、小学校1年生から約5年間のアメリカNYで異文化体験をされた元TCKです。NYと言えども、比較的自然豊かな郊外での暮らしは、恵美子さんの記憶に深く刻まれています。“ホタル”が飛び交う近くの小川や、雪が降るとフェンスを潜ってゴルフ場に入りこみ、想う存分楽しんだ“そりすべり”のエピソードは印象的です。活き活きと過ごした少女時代を振り返っていただきました。

恵美子さんの社会人としてのキャリアは、総合商社よりスタートします。「英語を使いたい」「世界と繋がる仕事に就きたい」という想いだったと言います。ハードな勤務が続く中で得られるものも多い一方、ご自身のライフプランを想像すると、この仕事を継続していくことは難しいと思われたそうです。今後のあり方を見つめられ、自分自身のTCK経験から英語教育への還元、帰国生へのサポートへ関心がシフトしていったと言及されています。‟それをやった方がいい!” 決断をする際には、絶えずこのフレーズが恵美子さんを突き動かします。恵美子さんの物事をつきつめる真摯な想いが伝わるのではないでしょうか。

“TCKとして、日本社会で成し遂げたいことは何ですか?”というTCKであれば頭をかすめる根源的な問いも質問させていただきました。その他、TCKへのアドバイスとして、
①現地で学んだ言語の維持
➁好きなもの、負けないものを強みにすること

など大事な視点もいただきました。若いTCKの皆さんに、社会人として生きる上での励ましもいただいています。是非お楽しみください!

【配信者】
育ちネット多文化CROSS
代表・臨床心理士 初田美紀子
https://crossactnet.com