018. 堀郁さん(スポーツプロモーター)

この番組は、TCK(帰国生)の就職や仕事を選ぶ際のヒント集としてお届けします。元TCK経営者・社会人10年以上の先輩に、日本における「仕事」の選び方や多文化経験の活かし方をお聴きしています。

【本日のゲスト】
 スポーツプロモーター /  堀 郁 さん

2002年サッカーワールドカップ協力(アディダス時代)

【オンライン情報】
https://www.cheermaxinstitute.com/    schooling(NPO)
https://cheergymtokyo.com           gym produce
https://www.cm-tokyo.jp/            events/corporate


【元TCK(Third Culture Kids):堀 郁さんのお話】

“会社名で選ぶより、職種で選ぶほうがよいと思う。それには自己分析も大切

郁さんは、日本・横浜生まれ。10歳で米カルフォルニア州オレンジカウンティに引越されます。10-15歳の約5年間、異文化体験をされた元TCKです。当時はアメリカ生活の具体的イメージはなかったと話されていますが、好奇心旺盛の性格が功を奏し、現地に溶け込んでいかれます。アメリカ生活は総じて、「私は私」を叩きこまれた時代だったと仰せです。日本に中3の1月に単身で帰国され、祖母宅より高校に通う生活をスタートさせます。自分自身でスケジュール管理をしていく負担感や、日本の高校生活における大きな違いを体験するエピソードを披露して下さいました。

家族と一緒に(本人右端:アメリカ少女時代)

郁さんの職業はナイキジャパンよりスタートします。商社の習慣がある会社では、日本の会社に勤めるマナーを学ばれました。「日本の会社は、世界中で一番マナーをしっかりしないと勤まらない。我慢と思わず、トレーニングと捉え過ごしていた。」と振り返られています。ビジネススクールでマーケティングを学んだ後、2社目にアディダスジャパンを選ばれます。会社の立ち上げに携わり、コンセプト構築を徹底的に体得したと言われます。「自分はたえず、スタートアップに携わるキャリアである」との発言どおり、現在はスポーツプロモーターとして、新しいスポーツのあり方を模索し、ご自身の会社を経営されています。

スタンスミス氏と共に

“TCKとして、これから成し遂げたいことは何ですか?”というTCKであれば頭をかすめる根源的な問いも質問させていただきました。「女性が自分を殺さず、柔軟に自分がやりたいことをやってほしいと願っている。そのために、女性がポジティブ且つアクティブになれるよう貢献していきたい。」と大きな目標も語っていただきました。

若いTCKへのメッセージとして、「TCKの強みを活かして、自分を理解する大学4年間を過ごしてください!」とお言葉もいただいています。若いTCKの皆さんに参考になると思います。是非お楽しみください!

【配信者】
社)育ちネット多文化CROSS
代表・臨床心理士 初田美紀子