014. 鈴木優里先生(小児科医)

この番組は、TCK(帰国生)の就職や仕事を選ぶ際のヒント集としてお届けします。元TCK経営者・社会人10年以上の先輩に、日本における「仕事」の選び方や多文化経験の活かし方をお聴きしています。

【本日のゲスト】
 小児科医  /  鈴木 優里 先生

【元TCK(Third Culture Kids):鈴木 優里先生のお話】

未来がある子どもたちを診るのは楽しい!”

優里先生は、日本・千葉県生まれ。2歳でユーゴスラヴィアに引越されます。小学校時代は日本で過ごされますが、中学3年でインド生活をされています。2-5歳までの約4年間をユーゴスラヴィア、中3-高1の2年間をインドで異文化体験をされた元TCKです。4人兄弟の内、一人だけアメリカンスクールに通った優里先生。英語がわからない現実があまりにも大変で、ある意味「とんでいた」(乖離状態だった)と少女時代を振り返られています。

優里先生の職業選びは、大学の学部選びよりスタートします。「女医さんて、カッコいい!」と元々抱いていたイメージに従って、高校での進路選択をされます。学校の先生に驚かれるほど、成績が足りなかった優里先生は、人生で初めて勉強した時代だったと話されます。晴れて医学部に入学し、医師の道を進まれる中で、原点にあるインドでの生活が小児科選択に繋がっているとも仰せです。海外生活が元TCKの優里先生にも専門医選択において影響を与えていると言えます。

“TCKとして、これから成し遂げたいことは何ですか?”というTCKであれば頭をかすめる根源的な問いも質問させていただきました。「目の前のことを、一つずつやっていくこと!」と基本的、且つ大事な視点も語っていただきました。

若いTCKへのメッセージとして、「医者という職業は、TCKに向いていると思う。医者にもいろんな人が存在しており、英語を使うことも仕事上避けらない。大きなメリットして働くと思う。」のお言葉もいただきました。若いTCKの皆さんに参考になると思います。是非お楽しみください!

【配信者】
社)育ちネット多文化CROSS
代表・臨床心理士 初田美紀子
https://crossactnet.com